「Linux MintでWindowsのソフトを動かせる『Wine』って便利そうだけど、どうやって使うの?」
この記事では、そんなあなたのために、Wineのインストール方法から、基本的な設定までを丁寧に解説していきます。
黒い画面の「端末」を使いますが、コピー&ペーストで進められるように説明するので、安心してくださいね。
ステップ1:Wineをインストールする
Wineをインストールするには、いくつかのコマンドを「端末」に打ち込む必要があります。以下の手順に従って、一行ずつ実行していきましょう。
1. 端末を開く
まずは、何はともあれ端末を起動します。
キーボードの Ctrl
+ Alt
+ T
を同時に押すのが一番簡単です。
2. 32ビットアーキテクチャを有効にする
最近のパソコンは64ビットが主流ですが、多くのWindowsアプリは32ビットで作られています。そのため、32ビットアプリも動かせるように、まずはおまじないのコマンドを打ちます。
sudo dpkg --add-i-architecture i386
- これを端末にコピー&ペーストして
Enter
キーを押します。 - パスワードを求められたら、ログイン時のパスワードを入力してください。(画面には何も表示されませんが、入力はされています)
3. 公式のキーをダウンロードして追加する
次に、Wineの公式サイトから「本物ですよ」という証明書(キー)をダウンロードします。これにより、安全にWineをインストールできます。
sudo mkdir -p /etc/apt/keyrings
sudo wget -O /etc/apt/keyrings/winehq-archive.key https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key
- 上の2行を、一行ずつ順番に端末で実行してください。
4. Wineのリポジトリを追加する
お使いのLinux Mintのバージョンに合った、Wineの配布元リストをシステムに追加します。
- Linux Mint 21.x (Vanessa, Vera, Victoria) をお使いの場合:
bash sudo wget -NP /etc/apt/sources.list.d/ https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/dists/jammy/winehq-jammy.sources
- Linux Mint 20.x (Ulyana, Ulyssa, Uma, Una) をお使いの場合:
bash sudo wget -NP /etc/apt/sources.list.d/ https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/dists/focal/winehq-focal.sources
- 自分のバージョンに合った方のコマンドを1行だけ実行してください。
5. パッケージリストを更新する
新しい配布元リストを追加したので、その情報をシステムに反映させます。
sudo apt update
6. Wineをインストールする
いよいよWine本体のインストールです。ここでは、安定版(Stable)をインストールします。
sudo apt install --install-recommends winehq-stable
- インストール中に「続行しますか? [Y/n]」と聞かれたら、
Y
を入力してEnter
を押してください。
これでWineのインストールは完了です! wine --version
と端末で打って、バージョン番号が表示されれば成功です。
ステップ2:Wineの初期設定を行う (winecfg)
インストール後、初めてWineを使うときに一度だけ必要な設定があります。
1. Wine環境設定ツールを起動する
端末で以下のコマンドを実行します。
winecfg
2. 不足しているコンポーネントのインストール
初めて winecfg
を実行すると、「Wine Mono インストーラー」や「Wine Gecko インストーラー」といったウィンドウがポップアップ表示されることがあります。
- これらは、Windowsアプリを動かすために必要な追加の部品です。
- 迷わず「インストール」をクリックしてください。ダウンロードとインストールが自動で行われます。
3. Windowsのバージョンを設定する
すべてのインストールが終わると、「Wine環境設定」というウィンドウが開きます。
- ウィンドウ下部にある「Windows バージョン」を確認してください。通常は「Windows 10」になっています。
- 動かしたいアプリが古いWindowsバージョン(例: Windows 7)を要求する場合は、ここをクリックして変更できますが、基本的にはデフォルトのままでOKです。
- 設定が終わったら「OK」ボタンを押してウィンドウを閉じます。
ステップ3:Windowsアプリ(.exeファイル)を実行する
これで、Windowsアプリを動かす準備が整いました。
- 動かしたいアプリのインストーラー(
.exe
ファイル)を用意します。 - そのファイルを右クリックし、「Wine Windows Program Loaderで開く」を選択します。
すると、見慣れたWindowsのインストール画面が起動するはずです!あとはWindowsの時と同じように、画面の指示に従ってインストールを進めればOKです。
インストールされたアプリは、デスクトップやメニューにショートカットが作られるので、次からはそこから直接起動できます。
まとめ
お疲れ様でした!
少し手順が多く感じたかもしれませんが、一度設定してしまえば、あとは多くのWindowsアプリを右クリックから簡単に実行できるようになります。
すべてのアプリが完璧に動くわけではありませんが、この方法で多くの便利なソフトや懐かしいゲームがLinux Mint上で楽しめるようになります。
ぜひ、試してみてください。
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