前回の記事では、MX Linuxのファイルマネージャー「Thunar(ズーナー)」の基本的な操作(作成、名前変更、削除、コピー/切り取り/貼り付けなど)について解説しました。↓↓↓

基本的なショートカットキーがWindowsと同じであることに驚かれた方もいるかもしれません。
しかし、毎日のPC作業において、私たちはファイルを一つずつ扱うわけではありません。
複数のファイルをまとめて整理したり、移動元と移動先を同時に見比べながら作業したりする機会が多くあります。
この記事では、Thunarが持っている「効率化のための機能」に焦点を当てて、複数のファイルをまとめて操作する方法や、画面を効率よく使うための表示テクニックを徹底解説します。
これらのテクニックを習得すれば、Windowsに慣れたあなたの、Linuxでのファイル管理速度は劇的に向上しますよ!
1. 複数のファイルをまとめて扱う「一括選択」テクニック
既にご存知であると思いますけども、複数のファイルをまとめて移動、コピー、削除したい時には一つずつマウスで操作するのは非常に手間がかかります。
ThunarではWindowsと同じようにキーボードとマウスを組み合わせてファイルを一括選択できるのです。
離れたファイルを選択する:[Ctrl] キーを押しながらクリック
フォルダ内のあちこちに散らばっている、特定のファイルだけを選びたいときに使います。
- 手順:
Ctrlキーを押したまま、移動したいファイルを一つずつクリックしていきます。 - クリックしたファイルだけが選択状態になります。
連続したファイルをまとめて選択する:[Shift] キーを押しながらクリック
特定の範囲内にあるファイルをすべて選びたいときに使います。
手順:
- 選択したい先頭のファイルをクリックします。
- Shiftキーを押したまま、選択したい末尾のファイルをクリックします。→ 範囲内のすべてのファイルが選択されます。
フォルダ内のすべてを選ぶ:[Ctrl + A]
フォルダ内のファイルをすべて選びたい場合は、
ショートカットキー Ctrl + A
を押すだけで全選択が可能です。
【実践】選択した複数のファイルを一気に移動させる
ファイルを一括選択できたら、あとは「切り取り」と「貼り付け」で移動を完了させましょう。
- 上記の方法で移動したいファイルをすべて選択します。
- Ctrl + X(切り取り)を押します。
- 移動先のフォルダを開き、Ctrl + V(貼り付け)を押します。
選択したすべてのファイルが一瞬で移動されます。
この操作が最も確実で迅速です。
2. Thunarで作業効率が劇的に向上する「同時表示」テクニック
ファイルの移動や整理をする際、移動元と移動先を同時に見られると作業効率は格段に上がります。
Thunarには、そのための3つの表示方法があります。
最速・最強!分割ビュー(追加ペイン)を使う方法:[F3] キー
Thunarで最も効率的な操作を可能にするのが、この**「分割ビュー」**機能です。
これは、1つのThunarウィンドウを左右に分割し、それぞれに異なるフォルダを表示できる機能です。
Windowsのエクスプローラーを2つ並べる操作感に非常に近いです。
- 起動方法: Thunarを開いた状態で、キーボードの F3キー を押す。
- メリット: 左右のフォルダを同時に見比べながら、直感的なドラッグ&ドロップでファイル移動が可能です。
この方法を使えば、マウス操作だけでファイルを迷わず移動できます。
独立した複数のウィンドウで開く方法:[Ctrl + N]
画面を自由に配置して作業したい場合は、独立したウィンドウを複数開きます。
Windows経験者なら馴染みがあると思います。
- 起動方法: Ctrl + N を押すと、現在のウィンドウとは別に新しいThunarウィンドウが開きます。
- メリット: デスクトップ上にウィンドウを並べて、ファイルの比較や大容量の移動作業を行うのに適しています。
画面を広く使う「タブ」機能:[Ctrl + T] と [Ctrl + Tab]
Webブラウザのように、一つのウィンドウ内で複数のフォルダを切り替えて表示する方法です。
- 起動方法: Ctrl + T を押すと新しいタブが開きます。
- 切り替え: Ctrl + Tab で開いているタブ間を切り替えられます。
- メリット: 画面スペースを節約でき、スッキリと作業できます。
ただし、移動元と移動先を同時に見ることはできません。
3. ドラッグ&ドロップの応用:確実な移動とコピー
分割ビュー(F3)内でのドラッグ&ドロップは非常に便利ですが、**意図した操作(移動かコピーか)**をより確実にするためのキー操作を覚えておきましょう。
分割ビュー内での移動が確実!
「2.」で解説したF3キーの分割ビューを使うと、同じウィンドウ内で作業するため、基本的にドラッグ&ドロップは移動の操作になります。
これがF3ビューをおすすめする最大の理由です。
意図した操作を強制するキー操作
前回も少し触れましたが、特にUSBメモリなどの**外部メディア(ドライブが異なる場所)**へドラッグ&ドロップする際は、意図しない「コピー」になってしまうことがあります。
以下のキー操作で、動作を確実に強制しましょう。
- Shiftキーを押しながらドラッグ → 強制的に 移動(切り取り&貼り付け)
- Ctrlキーを押しながらドラッグ → 強制的に コピー
まとめ:Thunarの機能でファイル管理はWindowsより快適に!
MX LinuxのファイルマネージャーThunarは、シンプルな見た目とは裏腹に、非常に強力で便利な機能を装備しています。
- 複数のファイルを扱うときは [Ctrl/Shift + クリック] で一括選択!
- ファイルを整理するときは [F3キー] で分割ビューを起動!
これらのテクニックを活用すれば、Windows時代よりも効率的で快適なファイル管理が可能になります。
ぜひ、あなたのMX Linuxでこれらのショートカットキーと機能を試してみてください。
