【MX Linux(32ビット版)入門】Windows 10から引っ越した人が知っておきたい、ファイル操作の基本と「Thunar」の使い方。

【MX Linux(32ビット版)入門】Windows 10から引っ越した人が知っておきたい、ファイル操作の基本と「Thunar」の使い方。

Windows 10のサポートが終了しましたね。

今回からMX LINUXに変えたという方、お疲れ様です。

新しい環境って、ワクワクする反面ちょっとした操作の違いに戸惑ったりしますよね。

「あれ、いつものアレ、どこ行った?」みたいな。

大丈夫です。

その気持ち、すごく分かります。

今回は「ファイル操作編」としてWindows10を使っていた方がMX LINUXでどうやるのかをわかりやすく解説していきますね。

それでは、最後までお付き合い下さいませ。

※この記事では、MX Linux(32bit版)での「ファイルの扱い方」に絞って、分かりやすく解説していきます。

目次

【重要】Windowsとの違い! MX Linuxでのファイル操作は「Thunar」で

まず、最初に覚えてほしい名前があります。

Windowsでファイルやフォルダを管理してたアプリ、あれは「エクスプローラー」でしたよね。

MX Linuxでその役目を担うのが、「Thunar(スナー)」なのです。

そう、スナー。

(最初に聞いた時って、ちょっと「(そんなこと)スナー?(笑)」って二度見しちゃいましたけどね)

この「Thunar」が、これからの相棒になります。

1. ファイルマネージャー「Thunar」を起動しよう

まずは、この相棒を起動できないと始まりません。

起動方法は、いくつかあります。

  • メニューから起動する
    • 画面左下のメニュー(Windowsのスタートボタンみたいなやつです)をクリック。
    • 「ファイルマネージャー」とか「Thunar」っていう項目を探してクリックします。
  • デスクトップのアイコンから起動する
    • もしデスクトップに「ホーム」とか「ファイルシステム」のアイコンがあれば、それをダブルクリックしてもOKです。

画面の構成(サイドバーとメインビュー)

開いてみると、どうでしょう。

「あれ、なんかエクスプローラーに似てるかも」って思いませんか。

左側に「サイドバー」(よく使う場所への近道)があって、右側にファイルが並ぶ「メインビュー」がある。

この基本構成は、Windowsとそっくりですよね。

2. 基本操作:選択、新規作成、名前変更、削除

ここ、すごく大事なところですよね。

でも安心してください。

ほとんどの操作は、Windowsと全く同じ感覚でいけますよ。

ファイル・フォルダの「選択」と「開く」

これ、Windows10を使っていた方には朗報です。

  • ダブルクリックで開く
  • シングルクリックで選択する
  • Ctrlキーを押しながらクリックで、複数選択
  • Shiftキーを押しながらクリックで、範囲選択

ね、いつも通りでしょ。

中にはシングルクリックで開くになっている人もいるかもしれませんが、だいたい想像がつく操作だと思います。

新しいフォルダの作成

これも、おなじみの「あれ」です。

何もないところを**右クリックして、「フォルダの作成」**を選ぶだけ。

簡単ですよね。

名前の変更する方法(F2キーは使える!)

地味に嬉しいポイントが、これなのではないですかね。

ファイルを選んで**「F2」キーを押せば、名前の変更**ができます。

もちろん、右クリックして「名前の変更」でもOKです。

WindowsでF2キーを多用してた人、ガッツポーズしていいですよ。

削除と「ごみ箱へ移動」

いらないファイルやフォルダは、選んで「Delete」キーを押します。

そうすると、「ごみ箱へ移動」されます。

これもWindowsと同じですね。

ちなみに、「Shift」キーを押しながら「Delete」キーを押すと、「完全に削除」になります。

(これは、元に戻せないので気をつけてくださいね)

3. コピーと移動(切り取り&貼り付け)

ファイルの引っ越しも、慣れた手つきでいけますよ。

ショートカットキーはWindowsと同じ!

これが使えるだけで、作業効率って全然違いますもんね。

操作ショートカットキー
コピーCtrl + C
切り取り(移動)Ctrl + X
貼り付けCtrl + V

※コピーと切り取りは範囲を選択した後で行います。

もう、体に染み付いてるあのキーが、そのまま使えます。

ドラッグ&ドロップ時の注意点

マウスでファイルを掴んで、別の場所に持っていく「ドラッグ&ドロップ」。

これも、もちろんできます。

ただ、ひとつだけWindowsと動きが違うかもしれないポイントが。

  • 同じ場所(ドライブ)の中でドラッグすると → **「移動」**になります。
  • **違う場所(USBメモリとか)**へドラッグすると → **「コピー」**になります。

「あれ、コピーしたつもりが移動しちゃった」みたいな事故が減る、賢い仕組みになってるんですね。


4. Windowsからの移行者が混乱しやすいフォルダ構造

さて、ここがたぶん、Windowsから来た人が一番「え?」ってなるところです。

でも、仕組みさえ分かれば大丈夫。

MX Linuxには「C:ドライブ」がない! 全ては/(ルート)から始まる

そうなんです。

Linuxには、「C:ドライブ」とか「D:ドライブ」っていう考え方、ないんです。

全部、「/(ルート)」っていう、たったひとつの大元の場所から始まってるイメージです。

WindowsMX Linux
C:\D:\ と分かれている全てが / (ルート) から始まっている

最初は戸惑うかもしれません。

でも、慣れると「あちこちにドライブがなくてシンプルだな」って思えてきますよ。

あなたの個人ファイルは「ホームフォルダ」にある

「じゃあ、今まで『マイドキュメント』とかに入れてたファイルはどこにいくの?」って思いますよね。

それが**「ホームフォルダ」**です。

Windowsでいうところの C:\Users\(あなたの名前) フォルダ。

あれが、MX Linuxの「ホームフォルダ」だと思ってもらえればOKです。

「ドキュメント」「ピクチャ」「ダウンロード」といったおなじみのフォルダも、全部この「ホームフォルダ」の中に入ってます。

ここが、これから「自分の部屋」になる場所ですね。

USBメモリや外付けHDDはどこ?

じゃあ、USBメモリとかを挿したら、どうなるんでしょう。

安心してください。

パソコンに挿すと、Thunarのサイドバーに、そのUSBメモリのアイコンがちゃんと表示されます。

(裏側では /media とか /mnt っていう専門的な場所につながってるんですけど、最初は難しく考えなくて大丈夫です)

サイドバーに出てきたアイコンをクリックすれば、中身が見られますよ。


まとめ:MX Linuxのファイル操作は「慣れ」で乗り切れます!

お疲れ様でした。

「C:ドライブがない」っていう、一番大きな違いはありましたけど。

でも、どうでしょう。

ファイルのコピーや削除、名前の変更、ショートカットキー。

ほとんどの基本操作は、Windowsとそっくりだったと思いませんか。

まずは、怖がらずに「Thunar」を毎日触ってみてください。

「ホームフォルダ」に新しいフォルダを作ってみたり、いらないファイルを消してみたり。

そうやってるうちに、きっとすぐに「あ、これが自分の新しいパソコンなんだな」って、しっくり手に馴染んでくるはずです。

大丈夫、きっと乗り切れますよ。

それではこの辺で。

ここまで読んで頂きまして誠にありがとうございました。

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