食料自給率とは何だろう?低いのは問題点なのだろうか?

森下(もりした)千里さんが問い詰められた食料自給率とは何だろう?

私たちの食べ物がどこから来ているのか考えたことありますか?

先日、もりした千里さんの記事を書いた時にも「食料自給率」というのが彼女に対しての悪いキーワードとなっていました。

ここでは、その食料自給率について概要を書いておきます。

そんなに詳しいことは書いていませんので、もう既に知っているよという方はスルーしてください。

それでは参ります。

目次

食料自給率は何についての数字なのか

食料自給率というのは、

国内で消費される食べ物のうち、どのくらいを自分の国で作っているかを表す数字

なんです。

この数字を知ることで、私たちの食べ物がどれだけ外国に頼っているのか、そして自分の国でどれだけ作れているのかが分かります。

↓↓↓こちらの動画も為になります。

食料自給率を知る必要性があると言われる訳とは

リスくん

ねこさん。食料自給率って難しそうだけど、簡単に説明してくれない?

ねこさん

そうねぇ...例えば、お弁当箱の中身で考えてみましょう。
もしお弁当の中身10個のうち4個が国内産なら、
食料自給率は40%というわけよ!

リスくん

なるほど!そういうことか。
じゃあ日本は自分の国でたくさん食べ物を作ってるの?

ねこさん

実はそれが心配なところなの。
日本の場合、お弁当箱に例えると10個中わずか4個も国内産がないのよ...

食料自給率を知ることによって食べ物の供給が今、国内ではどんな事になっているのかが分かる様になるでしょ!っというわけです。

なぜ食料自給率は大切なの?

食料自給率が低いという事は国内で食べ物の調達が間に合わないということになりますよね。

これは外国から多くを買っているということなのです。

日本がこの状態だと次のような心配があります。

  1. 外国との関係が悪くなると、食べ物が届かなくなるかもしれない
  2. 自然災害で輸入ができなくなると、食べ物が足りなくなる
  3. 外国の食べ物の値段が上がると、私たちの生活が苦しくなる
リスくん

こんな事が起こったら大変だよね。
どうしたらいいの?

ねこさん

だからこそ、自分の国である程度の食べ物を作れるようにしておくことが大切なの。

食料自給率はどうやって計算するの?

リスくん

食料自給率の計算って難しいの?

ねこさん

実は2つの計算方法があるのよ。
カロリーで計算する方法と、
お金で計算する方法があるの。

リスくん

どっちも必要なの?
どっちの計算が正しいの?

ねこさん

両方大切なの!
例えば、お米1杯とケーキ1切れでは、
値段もカロリーも違うでしょう?
だからどちらの方法も使って、色々な角度から見るのよ。

具体的には

  1. カロリーベース:私たちが1日に食べる食べ物の熱量(カロリー)のうち、国内で作られたものの割合
  2. 生産額ベース:食べ物の金額で計算した、国内生産の割合

↓↓↓計算式は以下の農林水産省のモノが参考になります。

日本の食料自給率の今

現在(2024年)の日本の状況を見てみましょう:

  • カロリーベースでは38%
  • 生産額ベースでは63%
リスくん

日本の食料自給率ってメッチャ低くない?

ねこさん

とっても低いのよ。
カロリーで計算すると38%、
お金で計算しても63%しかない。

リスくん

えっ!
これって10個のおにぎりのうち、
4個も作れてないってこと?

ねこさん

そうなの。
しかも、これは先進国の中で最も低い水準なのよ。

食料自給率が低いという大きな理由は

食料自給率は計算上のものではありますが、以下の様な要因が関係していると言われています。

  • 食生活が変わって、肉や油を使う料理が増えた
  • 農家さんが減っている
  • 若い人が農業をやりたがらない

どうやったら食料自給率を上げられるの?

食料自給率を上げるために、私たちにもできることがたくさんあります:

  1. 国産の食べ物を選んで買う
  2. 食べ物を無駄にしない
  3. 地元で作られた食べ物を食べる
  4. 旬の食べ物を選ぶ
ねこさん

そうよ!
例えば、給食で残さず食べることも立派な協力になるわ。
それに、お母さんと一緒に買い物に行ったときに、
国産マークを探してみるのも良いわね。

リスくん

後は、お値段とお財布の関係もあるけどね。。。

また、国や地域でも次のような取り組みが必要です:

  • 農業の技術を良くする
  • 若い農家さんを増やす
  • 使っていない田んぼや畑を活用する
  • 地域の特産物を作る

一人一人が少しずつ意識を変えていくことで、少しずつ良い方向に変えていくことが出来るはずです。

食料自給率の計算結果は現実と合わないという説もある

ここまで「食料自給率」の事を見てきましたが、実は「食料自給率」の計算方法には実際の食生活との間にいくつかのギャップがあることも指摘されています。

リスくん

ねぇ、ネコさん。
食料自給率38%って本当に正しい数字なの?

ねこさん

実はね、現実の生活とは少しズレがあるのよ。
いくつか理由があるから説明するね。

1. 飼料の計算方法の問題

  • 日本の牛や豚、鶏は「国産」と表示されていても、その餌(飼料)のほとんどは輸入です。
  • でも、その肉や卵、牛乳を計算するとき、動物を日本で育てているから「国産」として計算されます。
  • つまり、実際の自給率はもっと低いかもしれません。

2. 加工食品の計算の難しさ

  • 例えば、カレーライスの具材は:
    • お米(国産)
    • (国産だけど餌は輸入
    • 玉ねぎ混合
    • ルー輸入原料が多い)

このような複雑な料理の自給率を正確に計算するのは、とても難しいのです。

3. 外食産業の影響

  • レストランやコンビニの食材の原産地は、消費者にはわかりにくい
  • 加工食品の原材料の原産地表示は、一部の主要原材料だけ
  • 調味料や添加物の原産地は、ほとんど表示されていない

4. 現代の食生活との不一致

  • カロリーベースの計算は、昔ながらの日本食を基準にしている部分がある
  • 現代人の食生活(外食、中食、インスタント食品など)とは合っていない
  • 実際に食べている食事の自給率は、もっと低い可能性が高い

5. 計算から除外されているもの

  • アルコール飲料は計算に入っていない
  • ペットフードも計算に入っていない
  • 食品ロスの部分も自給率に影響している

しかし、これは食料自給率という指標が無意味だということではありません。

ねこさん

完璧な計算方法ではないけれど、
食料自給率は
私たちの食料事情を考えるための
大切な目安になっているのよ。

リスくん

なるほど!
数字だけを見るんじゃなくて、
現実の食生活とあわせて考えることが大切なんだね!

このように、食料自給率は完璧な指標ではありませんが、
日本の食料事情を考えるための重要な材料の一つとして活用していく必要があります。

より正確な実態を把握するために、さまざまな角度からの検討が続けられています。

反対に「食料自給率が低い事は問題ではない」という意見も

日本の食料自給率は低く、たくさんの食べ物を外国から輸入していることをこれまで書いてきました。

この事が本当に問題点であると言えるのかという意見も実はあるんです。

その事についても少し見ていきましょう。

リスくん

食料自給率が低い事て問題点だったのではないの?

ねこさん

そうよね。
けれど、自給率が低い事って
実は問題じゃないという意見もあるのよ。

経済的効率性

自国で食べ物を作る時って必ずしも安くは出来ない場合があります。

ねこさん

っていうか安くない方が多いのかも。。。

他国から安くて質の良い食べ物を輸入出来るのならば、そちらを選ぶ方が経済的には合理的です。

これによって、消費者は安価で多様な食材を手に入れることができる様になります。

リスくん

なるほど、そういえばそういうこともあるか。。。
スーパーでも比べると外国産の方が安いことあるよね!

グローバル化の進展

今の時代、食料の流通は国際的になっています。

特定の国に頼る必要がないということです。

もし一つの国で問題が起きても、他の国から食べ物を手に入れることが出来る事もあるのです。

だから食料を調達できないというリスクを分散することも出来る様になります。

ねこさん

たとえば、干ばつなどでその地域から調達出来なくなっても、他の国から食べ物が入ってくるのなら安心出来ますよね。

技術革新の影響

最近の農業技術の進展により、少ない資源で効率的に食料を生産できるようになっています。

これにより、国内の自給率を上げる必要性が相対的に低くなることもあります。

沢山生産できるようになったとしても、その時の消費する量が増えると計算上は食料自給率が低くなるため。

(自給量/消費量)x 100=自給率(%)

消費者の選択肢

自給率が低くても、消費者は多様な選択肢を持つことができます。

外国からの食材も選ぶことができ、これによって食文化の多様性も保たれます。

ねこさん

いろんな国の食べ物が手に入るから、
私たちの食卓も豊かになるという意味ね。

まとめ

このように、食料自給率が低いことには経済的な利点や、グローバル化、技術革新、消費者の選択肢の面から見て、必ずしも問題とは言えない側面もあります。

もちろん、食料自給率の向上が望ましい場合もありますが、今の時代では多様な視点から考えることが大切でもあるのです。

食料自給率に関する意見の動画集

【まとめ】森下(もりした)千里さんが問い詰められた食料自給率とは何だろう?

ここまで見てきた「食料自給率」ですが、大体のイメージは持てたでしょうか。

食料自給率は、国内で消費される食べ物のうち、自国でどれだけ作られているかを示す指標なのです。

この計算結果だけでは実際の国内の食べ物の供給についてを判断することはできないこともわかりました。

日本の自給率はカロリーベースで38%、生産額ベースで63%と、先進国の中でもかなり低い水準です。

この低さは、外国からの依存や農業従事者の減少が影響しているとも言われています。

自給率を向上させるためには、国産食品の選択や無駄を減らすことも重要となります。

一人一人が意識して改善できることもあるので私たちもこの食料自給率についてを再び見直してみるのもいいかもしれません。

それではこの辺で。

ここまで読んで頂きまして誠に有り難うございました。

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